民間療育

発達支援つむぎとは?~1年通わせた感想と口コミ・評判、児童発達支援の概要と感想~

こんにちは、『クマヒロ』です。

今日は民間療育のススメ』第2ということで自閉ちゃんが去年1年間通っていた『発達支援つむぎ』について書きたいと思います。

発達障害児むけの民間療育がどのようなことをやっているのか、わかりやすく書いていきたいと思いますので、是非ご覧ください。

発達支援つむぎとは

児童発達支援事業所「発達支援つむぎ」は神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県に計16カ所の教室を持つ発達障害児むけの幼児教室です。

『どろんこ会』という1都11県で多くの保育園を経営している会社の発達支援部門ですが、保育園として

  • 地名+どろんこ保育園
  • メリー★ポピンズ+施設名+ルーム

という名称で有名みたいですね…我が家は保育園調べたことがないので知りませんでしたが(*_*)

発達支援つむぎの運営理念はこんな感じ。

「今、この課題ができればいい」ではなく、子どもたちの学齢期、
さらには、大人になった時を見据えた”生きる力”を獲得する支援。

児童発達支援事業所「発達支援つむぎ」では、障害や心身の発達に気がかりのあるお子様に、発達支援の専門スタッフが療育プログラムを提供しています。児童発達支援ガイドラインで求められている「保育所保育指針の『養護』のねらいと内容を理解した支援」を行うため、子どもの「やってみたい」から広がる発達の可能性を大切にし、専門スタッフが個々の発達状態と健康面に最大限配慮をしながら、『ホンモノの経験』ができる環境を用意します。

『どろんこ会』HPより引用

発達障害児むけの幼児教室というと超大手としては、自閉ちゃんが待機状態から3ヶ月近く見学にたどり着けないリタリコジュニアがありますが、基本的に10カ所をこえるような教室数を持っている所は少ないので、16カ所に教室がある『発達支援つむぎ』はそれなりに大手と言えそうです。

個別指導の概要

ここからはあくまで

『自閉ちゃんの通っていた教室&やっていた内容はこうだった』

というものですので、それをご承知置きの上ご覧ください|ω・)

個別指導と集団指導

自閉ちゃんはハビーで『個別指導』を受けていました。

これは今回紹介する『つむぎ』や以前ブログで書いた『ハビー』や超大手『リタリコジュニア』、その他の幼児教室でも共通かと思うんですが、最初にカウンセリングを受け、現状や親の希望に照らし合わせてプログラムが『個別指導』か『集団指導』に振り分けられます。

たいていは親の希望を聞いてくれるんですが、空いているプログラム内容がある場合はそちらを優先的勧められたりするので、気をつける必要があります。(個別指導がイイって言っているのに、恐らく枠が空いているからかやたらと集団を勧めてくるリタリコジュニアのことです!!)

ちなみに『つむぎ』では一度集団療育を見学しましたが、結構なハイレベルで自閉ちゃんがついていける予感が全くしなかったので、相談の結果『個別指導』でプログラムを組んでくれました。

個別指導の内容

自閉ちゃんが受けた個別指導は約50分で

  • おあそび:40分
  • フィードバック:10分

という時間割でした。『つむぎ』もかなりフィードバックに力を入れている印象ですね。

自閉ちゃんがチャレンジしたおあそびはかなりの種類で、思い出しただけでも以下のものがあります。

  1. トランポリン
  2. 絵本読み聞かせ
  3. シリコン粘土(自閉ちゃんはニオイがダメであんまり好きじゃなかったみたい)
  4. スライムづくり(自閉ちゃんは作れないので、先生に作ってもらったので遊ぶ)
  5. バランスボール(先生に支えられながらはしゃぐ)
  6. トングで色々つかむ(箸の練習になるらしいですよ!?)
  7. ボール投げ(この頃はまだ投げられなかったんですよ…)
  8. 新聞紙ちぎり
  9. 小豆まつり(小豆を入れ物で移し替えたり、小豆をスプーンですくったり、自閉ちゃんが一番お気に入りだった遊び)
  10. 魔法の砂を使って砂場遊び

魔法の砂は我が家でも導入しようかという話もあったんですが、自閉ちゃんが散らかす疑惑があってまだ買ってないですね…いまヒマそうだし買ってみようかな(・´з`・)

ともかく他にも色々あったと思いますが、こういった内容から先生が決めたメニュー3種類程度やっていました。

もう一つ平行して通っていた『ハビー』では

【ハビー】

  • 自閉ちゃんが自分で選ぶ
  • ひとつ5分くらいでドンドンこなす
  • 作業療法的なメニューが多い

というやり方でしたが『つむぎ』では

【つむぎ】

  • 先生が事前にメニューを組んでいる
  • ひとつ10分以上かけてじっくりやる
  • 楽しむことを重視したメニューが多い

というやり方で、自閉ちゃん的には最初は『ハビー』のやり方があっていましたが、慣れてくると『つむぎ』のじっくりこなす形式のほうが好きになった様子でした。

つむぎのメリット・デメリット

ここからはつむぎに1年通わせてみて感じたメリット・デメリットを簡単にまとめてからそれぞれのポイントを掘り下げたいと思います。

メリット

つむぎのメリット
  1. 先生の質が高い
  2. 先生が1年間おなじ
  3. コミュニケーション重視で先生と超仲良しに!!
  4. 身体を使う遊びが多く、とにかく自閉ちゃんが超楽しそう!!
  5. 施設や設備がおしゃれで超キレイ!!
  6. お茶とかコーヒーとか飲めちゃう
  7. 組織としてしっかりしている

①の『先生の質が高い』ですが、つむぎで受けた最初の説明でもメリットとして挙げられていたんですが、作業療法士や臨床心理士、言語聴覚士、保育士など有資格者の割合が高いというアピールポイントがあります。

自閉ちゃんを担当してくれた先生も有資格者(たしか作業療法士だったような)かつ、明るく、元気よく、根気よくといった感じのパワフルな男の先生で、とにかく初期から自閉ちゃんの性格や行動パターンを理解することを重視してくれていました。

その先生が体調不良で休んだ時には施設長が代わりに入ってくれたんですが、施設長も初回で自閉ちゃんを見事にコントロールしていたので、資格に裏付けられた指導力はかなりのものだと思いました。

②の『先生が1年間おなじ』は人によっては

『当然でしょ?同じ人じゃないと変化とか分からないじゃん??』

と思うかもしれませんが、離職や他の場所へのヘルプが多い民間療育では行くたびに担当が変わるというのが結構あります((+_+))

その点、つむぎではたまたまかもしれませんが、1年間おなじ先生に見てもらえたおかげで、成長や変化に応じたスムーズなプログラム変更をしてもらえたので助かりました。

③のコミュニケーション重視で先生と超仲良しに!!』はプログラムの方針なんですが、先生と仲良くなることを一番に重視していたおかげで、最初こそ男の人相手という事で微妙な感じだった自閉ちゃんですが、最後の方にはメチャクチャ懐いていました!!

④の体を使う遊びが多く、とにかく自閉ちゃんが超楽しそう!!』はそのままの意味です。

作業的な遊びは少なく、他の人とコミュニケーションを取りながら楽しく遊べるようにというコンセプトを感じました。

⑤、⑥は親的には一番のメリットかもしれません。

カフェ併設なので空間づくりがオシャレで、飲み物を自由に飲めます。

集団療育のママ達はホントにカフェ的な感じでおしゃべり出来たりするので、くつろげるスペースとして超優秀ですね。

⑦の『組織としてしっかりしている』は言葉の意味の通りです。

  • 連絡が早く正確
  • 事務手続きに間違いがない
  • 電話がつながる

これらのことは『いや、会社として当たり前でしょ?』と思うかもしれませんが、普通に出来てないところがあるというか『ハビー』がこの辺りハチャメチャだったので、しっかり対応してくれたつむぎの素晴らしさが身に沁みました。

デメリット

つむぎのデメリット
  1. 作業療法的な遊びが少ない
  2. 軌道に乗るまで時間がかかり、最初は行く意味が分からなかった

①はパズルなどの指先の細かい動きが必要とされるもの、制作などの道具を使って創造性を伸ばすメニューが少ないのが気になりました。

楽しく遊ぶというコンセプトは分かるんですが、もう少し作業的な能力向上につながるメニューが欲しいところでしたね。

まぁ自閉ちゃんに合わせてくれたメニューですので、特性をみて判断してくれているだけでしょうけど(>_<)

②はコミュニケーション重視というコンセプト上、自閉ちゃんと先生が仲良くなるまでは一切療育の効果が実感できないという致命的なデメリットがあるわけです。

最初の3ヶ月位は明確に能力が伸びていく実感のあった『ハビー』と違い、遊んでいるだけにしか見えなかった『つむぎ』はリストラ候補で、『つむぎ』の曜日を他の民間療育に充てようかという話まで家庭内で出ていました。

3ヶ月くらい経って、良好な関係が出来上がるとメリットが出てくるんですが、短期間のスパンで考えた場合あまりオススメできないかもしれないです。

つむぎのおかげで出来るようになったこと

自閉ちゃんがつむぎに通った成果としては

  1. コミュニケーション能力が大幅に上がった
  2. スライムや粘土に触ることが出来るようになった
  3. ちぎる動作が出来るようになった
  4. 絵本の読み聞かせにあわせて一緒に楽しめるようになった

などなど多くの成長に繋がりました。

特にコミュニケーション能力は『つむぎ』のおかげで飛躍的に伸びたと感じています。

他人に要求を伝えること、他人の言葉に耳を傾けること、一緒に楽しく遊ぶこと。

本来であれば幼稚園とかで身につきそうな能力ですが、元からコミュニケーションをあまり重視しない自閉症児にとっては、マンツーマンでしっかり意識しながらやらないと伸びていかない能力なんだろうなと感じました。

ママ友からのハビーの評判、口コミ

あくまで自閉ちゃんが通っていた地域での話ではありますが

  • 教室はキレイだし、お茶も飲めて嬉しい
  • 先生が優しい
  • 子どもも楽しんで通っている
  • 集団はレベルが高くてついていけなかった
  • 集団のママ友が仲良さそうで、すこし近づきづらい雰囲気

教室や先生、授業内容についての不満はほとんど聞いたことがありませんが、カフェ併設という性質上すこしママ友の関係が強固になりやすいようで、その点好き嫌いが分かれるかなという印象です。

まとめ

ここまでつむぎのメリット・デメリットに触れてきましたが、総合的な評価としては素晴らしい民間療育だと思います。

5段階評価で言えば『5』です。

正直な話、リャマミとも定期的に

『つむぎ今年も行かせておけば良かったね』

という会話が出ますし、長く通えば通うほど効果が出てくる民間療育だと思うので、予定に空きがあれば是非続けたかったと思うほど、我が家のなかでの評価は高いです。

前にも書きましたが、今年から個別指導がなくなった自閉ちゃんは部分的には去年より出来なくなってる事も多いので、月2回でもいいので、復活させたいところですね。

ちなみに『つむぎ』は人気が高くなかなか空きがないと思うので、興味がある方は是非早めにお問い合わせ頂いたほうが良いかと思います!!

ということで、本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

それでは、また次のブログ『皿は投げるもの~こだわりの行動まとめ~』でお会い出来たら嬉しいです(^_^)/~

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