歯医者

自閉症児の歯医者事情~小児専門歯科の実力~

こんにちは、『クマヒロ』です。

今日は自閉症児の天敵ともいえる歯医者さんについて書きたいと思います。

いや、別に歯医者さんに何の罪もないですけど、ホントに子供って歯医者嫌いですよね…。

特に自閉症児の親御さんは歯医者で困っていることが多いと思うので、少しでも参考になれば幸いです。

自閉ちゃんの歯医者遍歴

自閉ちゃんは歯医者が大嫌いです。

歯医者が好きな子もいないと思いますが、自閉ちゃんのこれまでの歯科検診の歴史を辿ると下のような感じになります。

①1歳半

1歳半検診に向けて近所の大人も行く普通の歯医者さんに挑戦。

大号泣により診察台に寝かすことすらできず診察失敗

②1歳半

1歳半検診に向けてにもう一度同じ歯医者でチャレンジ。

当然のごとく失敗

③1歳半検診

大号泣&大号泣で診察できず。リャマミも泣く

④3歳検診

大号泣&逃走を試みる

先生より『この子、手ごわいわね…』と漫画のセリフのようなコメントをもらう

『ほとんど診れてないから、歯医者さん行ってね』と丸投げチックなアドバイス

今見ると、1歳半から3歳検診まで間が空いているところに、リャマミが受けたトラウマの強さが感じられますね…。

自閉ちゃんは偏食で甘いものがプチダノン(稀に揚げパン)しか食べられないということもあって、虫歯の可能性が低かったというのも歯医者から遠ざかっていた一因ですね…まぁ、それでも行かなきゃと言われれば返す言葉もないのですが(*_*)

しかし、そんな歯医者嫌いの自閉ちゃんをいつまでもほっておけないので、かかりつけの歯医者さんを開拓すべく、歯医者探しの日々が始まりました。

自閉症児向けの歯医者探し

さあ、歯医者探すぞ!と意気込んだのですが、いざ探すとなると何を見ればいいのか分かりません。

地域の訓練会の子がどこに言ってるかリサーチもしたのですが、そもそも自閉傾向が自閉ちゃんほど強い子は少ないので、中々決めてになる情報に得られず、仕方ないのでネットで検索ということで、

自閉症 歯医者

で近隣にある歯医者を片っ端から探し3つ位に絞りました。

①近所の歯医者

メリット:近い。小児歯科も得意らしい

デメリット:HPに小児歯科っぽい雰囲気が皆無。外観もちょっと古そう

②障害特化型歯科

メリット:障害児特化なので自閉ちゃんもお手のもの。建物もキレイ。外来もやっている。療育センターから紹介を受けることもできるらしい

デメリット:小児歯科ではないので大人の患者もいる。基本紹介状が必要との噂。遠い(1時間位)

③小児専門歯科

メリット:小児専門の安心感。障害児も得意らしい。建物も子供向けで可愛い

デメリット:障害児が得意とは言っても専門ではない。遠い(1時間位)

うーん、どれにするか。

本当なら片っ端から行けばいいのですが、自閉ちゃんに歯医者への悪いイメージをもたれると全ての歯医者拒否となる可能性もあるので、出来れば一発で決めたいところです。

中々決められないので地域の訓練会や療育センターのママ達にリャマミが再度リサーチをかけたところ、②と③については通っているママから情報を得ることが出来ました。

やっぱり持つべきものは同じ悩みを抱える親ですね(^^)

追加情報によると、②は結構大きめの子も通っている様子。③はかなり雰囲気が良いとのこと。

今後のことも考えると②は末永く通えそう。③は自閉ちゃんでも行けそうかな…

歯医者決定

悩みに悩んで、考え始めてから半年近くたってようやく

③小児専門歯科に決めました!

決め手は小児専門歯科&雰囲気が良いという評判です。

自閉ちゃんかかりつけの小児科もかなり雰囲気が柔らかい場所で、この頃診察も泣かずに済むことも多くなったので、雰囲気が近い方が良いかなという判断ですね。

②障害特化型歯科は、将来的なことや実際に治療することを考えるとこちらの方が良いかなとも思いますが、今の目標は自閉ちゃんが歯医者に慣れるなので、そちらを優先しました。

初診療

歯医者が決まりドキドキの初診療。

土曜日も普通に診療しているので、初回は12時半からにしました。

車でも行ける場所なんですが、自閉ちゃんのテンションを高めるためにも電車を使って移動します。

時間は車だと30分、電車を使うと50分位ですね。

結構遠いですが、歯医者は小児科と違って日常的に行くわけではないですし、虫歯になったから今すぐ行かないと!っていう緊急性もないですから、1時間以内であれば許容範囲ですね。

横浜駅に近いので、土日の診療ならお出かけも兼ねられるのも嬉しいとこです。

 

駅から10分ほど歩き到着すると、真新しいビルが見えてきました。

中に入ると、オシャレで明るい院内、広く開放的な待合スペース、外国製の絵本を始め珍しめな絵本が多く並べられた絵本コーナー、壁面にはレゴブロックで作られたミニオンなどのキャラクター、おして何より空いてる!!

自閉ちゃんは早速ソファーに寝転ぶように陣取り、絵本を高速でめくります。

「自閉ちゃんも早速くつろいでるし、この雰囲気なら大丈夫かな?」

リャマミとそんな会話をかわしていると、5分ほど診察室に呼ばれました。

 

担当の先生は50歳位の男の先生。

あー、女の人じゃないと自閉ちゃん拒否反応が出るかも…と思ったのですが、そこは障害児も得意にしている先生。温和な表情&柔らかな口調で少なくともファーストコンタクトで拒否という事態は避けられました。

子供相手にも何をやるかしっかり説明して、必要性を納得してもらってから治療に入るというスタンスのようで、まだ説明が分からない自閉ちゃんには診察用の道具を触らせたり、絵や模型を使って簡単にやることを説明したり、小児専門歯科らしい工夫があります。

 

初回は虫歯チェックということで、早速診察台に寝転ぶことに…

しかし、自閉ちゃん大号泣&超抵抗!!

今回も診療できないのか…と諦めかけたところ、寝転ぶのがまずいのだろうという先生の判断で急遽リャマミのおひざの上に乗せかえ、私が右手、歯科助手の女性が左手を抑え、先生が巧みに口を開ける形で何とか診察終了!

無事虫歯がないことが確認できました!やった~~~!!

その後はやや落ち着きを取り戻した自閉ちゃんにフッ素を塗って初回の診療は終了

診察は10分くらいでしたかね。

1枠15分の予約なので、自閉ちゃんも耐えられる時間で収まりそうです。

 

診察終了後は今後の診療方針の確認といいうことで

  1. 1ヶ月に1回通い歯医者に慣れる
  2. 最終的には歯石取りを目標とする

という2段階の目標を設定し、1か月後の予約をとり自閉ちゃんの歯医者チャレンジは無事成功?となりました。

まとめ

今回は小児専門歯科を選びましたが、結果的に成功だったと思います。

子供の診療拒否に慣れているので、親への的確な指示、歯科助手との連携、素早い診察と手際の良さが素晴らしく、自閉ちゃんをオーバーに褒めたりしながら巧みに気を散らすことで抵抗を弱め診察を遂行する技術はまさにプロといった感じでした。

普通の歯科だと診察を諦めるという選択肢があるので、泣こうがわめこうが最後までやり切ってくれるのは嬉しいポイントですね

また、自閉症児の特徴をよく理解してくれていて、視覚に訴えかける工夫がたくさんあるのも素晴らしいですね。

模型を使っての説明や道具を実際に触らせるといった工夫、シールが用意してあり診察台に寝転べたらシートの絵のところにシールを貼らせてくれる等々、視覚・触覚を使っていたので、自閉ちゃんもその都度気分がリセットされてヒートアップせずに済みました。

まとめると

小児専門歯科の良さ
  1. 待ち時間が短い(ココだけかも)
  2. 子どもが緊張しない待合スペース
  3. 視覚・触覚を使って自閉症児の感情コントロール
  4. 診察をやり切ってくれる安心感

こんな感じですね

 

今後も1ヶ月1回通うので、自閉ちゃんがどう慣れていくかブログにしていきたいと思います!

 

今日も最後までご覧いただきありがとうございます。

また次のブログ『自閉症児にはトランポリンが良いらしい~感覚統合の話~』でお会い出来たら嬉しいです(^_^)/~

 

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