療育

療育センターってどんな所?~発達障害児のためのシステムと特徴~

こんにちは、『クマヒロ』です。

今日は療育センターについて書いていきます!!

これまでもたびたびブログに登場していまたが、よくよく考えると概要をまとめたブログを書いていなかったので、皆さんにとって謎な施設だったかもしれません((+_+))

反省の意を込めて、なるべく分かりやすくシステムや特徴をまとめますので、是非ご覧ください。

療育センターの定義は地域差あり

私が知る限りの知識を書いていきたいと思うのですが、内容に間違い・勘違いが多い事で定評のある本ブログ。

今回も勘違いがないようとりあえず先にネットで下調べすると…早速私が勘違いしていることが分かりました!!やっぱり!!!

調べておいてよかった\(^o^)/

何を勘違いしていたかというと、『療育センター』といっても地域によりその役割やカバーする範囲は大きく違うということ。

私はてっきり『幼稚園』『保育園』のように国が定義を明確に決めた全国一律の基準によって設置されている施設なんだと思ってました。

『療育センター』で調べてみると

  • 対象年齢
  • カバーする障害の種類
  • 通園機能があったりなかったり

と地域によってかなり違いがありますね。

特に発達障害系ではなく重症心身障害児者に特化して運営している所もあったりと、全部のパターンをまとめるのは難しいというか、不可能です(*_*)

なので、今回はあくまで『自閉ちゃんが通っている我が家の地域の療育センターはこんなところです』という紹介だと思って、ご覧ください!!

療育センターの概要

前置きが長くなってしまいましたが、自閉ちゃんが通っている療育センターを紹介します。

療育センターの役割は主に3つ

  1. ソーシャルワーカー等による相談・児童デイサービス・学校支援などの地域支援
  2. 子どもの診療や相談のほか、専門家による評価と療育指導、早期療育支援
  3. 発達が気になる子どものための通園施設での療育支援

対象年齢は幼児から学齢児までです。

私の個人的なイメージとしては『自閉症を診察・検査してくれる病院』と『発達に心配のある子向け幼稚園』が一緒になった施設という感じです。

またこういう適当な事を書くと、リャマミに怒られそうですが

『自閉症児はとりあえず療育センターに行っておけば間違いない!!』

という安心と信頼の施設という意味では私とリャマミの認識は一致してると思います(^^)

療育センターのシステム

療育センターは

  1. 初診(診療・相談)
  2. 検査
  3. 早期療育クラス(主に幼稚園入園前の年齢:週1親子通園)
  4. 親子通園クラス(主に幼稚園年少さん:週2親子通園)
  5. 単独通園クラス(主に幼稚園年中~年長:週5単独通園)

こんな感じで進んでいきます。

自閉ちゃんの例でいうと、

2歳時に①初診と②検査を受けて自閉症の診断がおりたので③早期療育クラスに通い、今年から④の親子通園クラスに週2で通い、来年・再来年は⑤単独通園クラスに通う予定という流れです。

この他に、幼稚園や保育園に通いながら並行して療育センターに通う『並行通園クラス』もあります。

通園クラスに通いながら、必要があったら診療や検査を受けられるというワンストップな組織体制ですね。

療育センターに通う子の特徴

療育センターという字面がけっこう専門病院的な感じがあるので

『通ってる子は自閉ちゃんみたいに診断が下りている子だけなんだろうな』

と思うかもしれませんが、診断が下りていない子もたくさん通っています。(クマヒロ・リャマミ調べ)

診療や検査で

  • 成長や発達について遅れや特徴がみられる
  • 理解・コミュニケーション・運動などについて発達面への配慮と工夫が必要

と判断された子どもが療育センターへの通園を勧められるみたいですね。

もちろん受診・検査・通園は強制ではないですし、通園クラスに入っても途中でやめる子もいます。

ただ、年中~年長さんと対象にした週5の単独通園クラスはかなり本格的に療育をするうえ、枠が狭いので何らかの障害の診断が下りているか、それと同じくらいの必要性のある子でないと入れないのかなという感じはします。

親子通園クラスでやっている事

自閉ちゃんが今通っている親子通園クラスの1日の流れを簡単にかくと

  • バス@9時40分
  • 朝のお支度(ご挨拶・手洗い・着替えなど)@10時
  • 自由遊び
  • 活動(運動・制作・教材遊びなど)
  • 園庭遊び
  • 給食
  • 自由遊び
  • 活動(運動・制作・教材遊びなど)
  • 帰りの会@14時
  • 帰宅@15時

こんな感じです。

バスでの通園時間も含めると5時間を超えるハードスケジュールですね。

親子分離をする特別な日をのぞけば、すべての行動を親が見守る&時にはフォローする必要があって、心身ともにかなりダメージが蓄積される構成になっていますね。

ただこれは『親も一緒に学び、発達に特徴のある子どもの親として成長していく』というコンセプトがあるので、大変ですが仕方のない試練ですね(>_<)

これに週2で付き合うリャマミが疲弊するのも良く分かります…偉いぞリャマミ、ナイスファイト!!

こういった基本の活動の他には

  • プール
  • 行事
  • 遠足
  • 地域の保育園との交流保育

などがあり、幼稚園ほどではありませんがイベント毎も充実している印象です。

療育の目的

自閉ちゃんを筆頭に発達がかなり特徴的な子どもに対して、療育センターがどういった目的をもって療育を行っているかというと

  1. 生活習慣をきちんと身に着ける
  2. 生活の決まりやルールを学ぶ
  3. 経験の幅を広げる
  4. 人とのコミュニケーションを練習する

この4つが軸にになっています。

①はお着替えや、食事、トイレなどなどですね。

例えば、自閉ちゃんはお着替えを

『全部脱いでから全部着る』

という無駄に男気にあふれるやり方でやっていますが

『大人になったら上を脱いだら上を着る、下を脱いだら下を着る』

というのが普通なのでそういった習慣づけをするよう促したり、けっこう細かい所まで指導をしてくれます。

ちなみに私もリャマミも『全部脱いでから全部着る』方式に疑問を感じてませんでした鈍感な我が家(´;ω;`)

②は自閉ちゃんが苦手な『待つこと』や『貸し借り』のお勉強ですね。

実際に自閉ちゃんは療育センターのおかげで待つ力がスゴク伸びました!!

お友達が運動をやっている間、大人しくイスに座って様子を見ている姿は感動的ですよ( ノД`)

③、④は色んな人とコミュニケーションをとって、たくさん経験しよう!!ということですかね。

まだ自閉ちゃんは先生とのコミュニケーションしか取れてない感じですが、それでも大人と意思疎通が出来るようになり始めているのは大きな一歩です。

療育センターを卒業するまでにお友達とのコミュニケーションを取れるようになるのが、大目標ですね!!

療育の工夫

自閉ちゃんのようにレギュラーな事が苦手な子や、集中するのが得意でない子が多く通う療育センター。

そういった子でも分かりやすく学べるよう、色んな療育上の工夫があります。

ここが凄いよ療育センター!!
  1. 『基本』と作って『繰り返す』
  2. 『言葉』にプラスして『見る』『触れる』で伝える
  3. 『全部』ではなく『一つずつ』できるようにする
  4. 刺激をコントロールする
  5. 一人一人に合わせた取り組みをする

①は1日のスケジュールや部屋ごとの役割、活動内容を一定にするという事ですね。

基本となる部分をルーティン化しながら、新しい事を加えていくことで、パニックにならず療育を受けられるようになります。

自閉ちゃんも決まり事を守るのは得意なので、時には先走って給食の準備をしたり暴走もしますが、この工夫のおかげでスムーズに過ごせてますね。

②も対自閉症児に超効果的な方法ですね。

『給食だよ』と声をかけながら『写真』を見せて『スプーン』に触れさせるイメージです。

我が家でも絵カード(下みたいなラミネートした名刺サイズのカード)を使ってますが、それをもっと徹底した感じです。

③は心構えですが、1個ずつクリアすればイイという考え方ですね。

④は近頃幼稚園や保育園でも工夫している所が多いですが、カーテンや間仕切りなどで落ち着けるスペースを作ったりする工夫ですね。

⑤はなるほどと思ったんですが、片づけをする場合でも

  • 全部片づけられる子
  • 何回かに一回は片付けられる子
  • 1個だけなら片付けられる子
  • 片づけはできず、遊びを終わらせることが優先な子

色んな子どもの成長度合いに応じて、その子が出来るステップに向けて頑張っていくというやり方です。

自閉ちゃんは1個だけなら片付けられる子なので、片付けられる個数を増やしながら、全部を目指すイメージですね。

療育センターに通う事の安心感

個人的な感想ですが、療育センターは『診療』と『療育』が一体化しているので、先生の判断に安心感がもてるのが親としては一番うれしいポイントです。

どれくらい一体化しているかというと

『自閉ちゃんの主治医が定期的に療育の活動を見ている』

くらいです!!

これって何気に凄いですよね!!

ふつうお医者さんは診断のわずかな時間だけで判断しなくちゃいけないですが、療育センターでは『診断』+『日常的な活動を見てくれている』+『クラスの担任の先生とも密に連携を取ってくれている』ので、主治医が関わってくれている時間が数十倍あります(^^)

なので例えば主治医の先生が

『まだ言語療法をする段階じゃないですね』

と言っても

『普段の様子も知らないのに…』『そろそろ受けた方がイイ時期な気がするけど…』

と不満や疑念を持つことなく、主治医の判断を信じることが出来ます。

自閉症児の教育は正解が見えづらいなかで、主治医の判断を信じられるというのは何物にも代えがたいメリットだと感じています。

『信じられるプロがいる』

これも来年自閉ちゃんを療育センターの次のステップに進ませたい理由です。

まとめ

療育センターまとめ
  • 療育センターの役割は地域により様々
  • 我が家では早期療育支援や通園施設での療育支援を活用
  • 療育センターの活動には自閉症児のための工夫がたくさん
  • 『診療』と『療育』の連携がばっちり
  • 信じられるプロがいる信頼・安心の施設

まとめるとこんな感じですかね。

最後はなんか療育センターの紹介というよりかはただの感想文になってしまいましたが、それだけ療育センターが有難い施設だということで許してください|ω・)

今週末辺りに、療育センターの父親参観について書くので、そちらも見て頂けると嬉しいです!!(というか、そのために先に療育センターを紹介したという噂も)

本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

それでは、また次のブログでお会い出来たら嬉しいです(^_^)/~

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