こんにちは、『クマヒロ』です。
今日は先日参加してきた偏食セミナーについて書きたいと思います。
知識は欲しいけど参加するのはちょっとハードルが高いなぁ…と思ってらしゃる方、是非ご覧ください!
偏食セミナーの概要
まずはセミナーの概要を簡単にまとめてみます。
テーマ①「自閉症児の偏食と対応」
テーマ②「こだわりのあるこどもたちの栄養相談でみえたこと」
講師:①医師 ②管理栄養士
定員:200名@当日受付
参加費:無料
保育:有(定員5名)
偏食セミナーといっても色々種類があると思いますが、今回我が家が参加したのは公立のこども病院が主催している講義形式のもの。
体育館のような広いホールにパイプ椅子で200名分の席があるだけのシンプルなセミナーで、講師の先生がパワーポイントを使って話す内容をただ聞くだけなので参加しやすい感じです。
こういう勉強会とかセミナーって少人数形式だとグループワークとかやりそうで怖いですし、周りと話す機会とかあると精神的ひきこもり夫婦である私とリャマミはその場から逃走しかねないので、まずは話を聞いて知識を得て帰るだけのセミナーから始めてみようという作戦です。
…ずっと自閉ちゃん育ててるといつかそういう少人数でガッツリ交流&勉強会!!みたいなのにも参加したくなるんですかね、多分ないと思いますが(・´з`・)
あと、このセミナーの一番のポイントは保育があること!!
自閉症児の偏食がテーマですし、保育も自閉症児と想定していると思っていいですよね??
ということで、定員5名なので早速予約の電話。
『4歳自閉症児で喋れないし&超暴れますけどけど、大丈夫ですか??』
と聞いたところ問題なしとのこと。
まぁ、子ども病院主催のセミナーですし、自閉症児の扱いはお手のものだと信じましょう!!自閉ちゃんの修行にもなりますしね(^^)
ちなみにこのセミナーをどういう経路で知ったかというと、私の仕事上関係で定期的にこういうセミナー情報が流れてくるので、気になったテーマのものをメモってる感じです。
あまり参考にならず申し訳ないです…市役所とか行くとチラシあるらしいですけど、皆さんこういう情報どっから仕入れてくるんでしょうね??
訓練会&療育センターに行っててもリャマミは知らなかったですし、200名がどこから現れるか謎です(・´з`・)
セミナー当日
セミナーは土曜日午後2時から2時間。
自閉ちゃんは午後4時にはご飯、5時にはお風呂、6時には寝るが基本パターンなので、午後4時以降お外にいるのはかなりのレアケース。
『保育中寝ないといいな~』などと思いつつ、電車に乗って会場へ向かいます。
何気に例の事件以来、恐怖から電車に乗ってなかったのでドキドキでしたが、乗っている時間が8分間と短かったこともあり『かなり騒がしい子』くらいの雰囲気で乗り切ることが出来ました…しかし、自閉ちゃんと電車に乗るのは心臓に悪い((+_+))
今はヘルプマークをつけてるんでドキドキもかなり緩和されてるんですが、やっぱり奇声を上げだすとトラウマがよみがえりますね(´;ω;`)
会場に着くと受付をすまし、早速保育ルームへ。
保育ルームは応接室をその日だけ特別改造して保育用にしている感じです。
かなりご年配の保育士さんに自閉ちゃんの保育上の注意点を
- こいつは物投げるから危険だぜ
- キレながら謎な要求をしてくるけど、喋れないから親もよくわかんないぜ
- なんでも口に入れてベロベロ舐めるぜ
- とにかく奇声をあげながら走り回るぜ
こんな感じでざっくりと説明。
箇条書きにすると完全にヤバい子ですが、実際にヤバい子だから仕方ないね(・´з`・)
ただ自閉ちゃん自身預けられること自体に文句はないようで、むしろ勝手にボールプール用のボールが入った袋を勝手に開けようとするなどノリノリの模様。
お別れの際も『はいはい、いってら~』という感じで安定の逆さバイバイをしてましたし、2時間位は大丈夫そうですね!!
セミナーの内容
会場に入ると200名の定員が8割は埋まっている感じ。
昨年も同じテーマでやったらしいのですが、かなり盛況ですね。それだけ自閉症児の偏食は人気のあるテーマなんでしょうね、実際めっちゃ困りますし(*_*)
テーマ①「自閉症児の偏食と対応」の講師は『偏食外来』という偏食対応に特化した小児科医によるもの。これは期待できそうです。
自閉症児の特徴
内容はまず自閉症児の特徴の説明から。
やはりというか自閉症児は普通の子より圧倒的に偏食ちゃん率が高いという研究結果があるようです。
あと、自閉症児は色々なものにこだわりがある性質を持っていて~という部分はおさらい的な感じで聞いていましたが、勉強になったのは認識能力・想像力の不足という部分。
ある実験の結果で、普通の子はお母さんの写真をひっくり返してもすぐ認識できるそうですが、自閉症児は認識能力と想像力が不足しているため、お母さんだと気づくまで時間がかかるというもの。
普通の子と自閉症児の視点の移動を比較して画像で示していましたが、自閉症児はいつもと違うものを観ると認識が出来ずストレスがかかるんですね( ..)φメモメモ
そこから
- 自閉症児的にはいつもと違う場合、認識に時間がかかりストレス
- なので、なるべく色々なことをルーティン化してあげた方がいい
- 食事も時間や場所、食具など同じだと精神的に安定しやすい
- ただ、たまに環境を変えると食べないはずのもの食べたりする
- よって土台は一緒にして、小さな変化をつけてあげるといい
という流れで説明があり、色々と納得するところが多かったです。
たしかに自閉ちゃんは食べ物ごとに食器やフォーク・スプーンを変えますし、基本同じもの使いますからね。
カボコロはフチがオレンジの小皿で、オレンジのフォークで、しかも食べる前にフォークを一回親に渡して、それをもう一度受け取るいという謎儀式を経てからようやく食べるみたいな。
…書いてて思いましたけど、自閉ちゃんメンドクサイやつですね( ノД`)
あと、自閉症児は不器用で上手く噛めず丸呑み傾向があるとのこと。
これは自閉ちゃんもたまに良く噛んで!!ということがあるので、噛むように促す必要がありますね。
栄養面の問題
もう一つ強く印象に残ったのが栄養面の問題。
事前に質問をうけつけていて、それに先生が答えるというコーナーで
『小学生の子どもが極度の偏食で食事の8~9割がカップ麺ですが栄養面的に大丈夫でしょうか??』
という質問があったのですが、カップ麺の具材や他の1~2割部分で栄養が取れていれば特に問題なし!!という回答があり、偏食界のレベルの高さを実感しました。
8~9割カップ麺でも栄養さえ取れてれば特に問題なし判定になるんですね、ちょっと安心(^^)
10~15品目以下は栄養的にヤバい
セミナー前半部分は
- 食事は楽しさ重視、無理強いはダメ
- 好きなものを好きなだけ食べさせるスタイルで大丈夫
- 一気に解決しようとせず、少しづつ変化をつけてくやり方でOK
- 食事をしつけの場にしないようにね
という感じの内容で、保護者を安心させる和やかな雰囲気で進みました。
私やリャマミも
『今のやり方で大丈夫そうだね~』
とこのまま安心して帰れるかと気が緩んでいたところ、サラッとぶっこまれた画像が
『ビタミンA不足の子の角膜が炎症を起こし穴が開いているもの』
いや先生、話の内容と画像があってない(ノД`)
ショッキングな画像に明らかにざわつく会場、ドンびいているリャマミ。
『基本好きなもの食べてても大丈夫ですよ~』
という言葉が全く心に刺さりません。
…っていうか、いま大丈夫じゃないパターン見たから!!
まぁお医者さん的には見慣れてるレベルで『良くある良くある』程度かもしれませんが、参加者の真剣さがグッと上がったのは怪我の功名でしたね…少なくとも私とリャマミには効果てきめんでした。
先生が言うには10~15品目以下だと栄養面的にヤバいケースが多いとのこと。
思わずその場で自閉ちゃんが食べられる物を数えだす私とリャマミ。
- 白ご飯
- ポテト
- ヨーグルト
- ピーマン
- 鶏そぼろ
- カボチャコロッケ
- 大根
- 油揚げ
- ネギ
- 味噌汁の汁
- 食パン
- カップラーメン
- アンパンマンふりかけ
- ドーナツ
- アメリカンドッグ
- エリンギ
- しめじ
…良かった、セーフ( ノД`)
まぁ『品目』なので、もっと細かく細分化した上で10~15なはずです。
なんかちょっと重複気味なところもあり疑惑の判定な気もしますが、とりあえずセーフでしょう!!
しかし、一時期の自閉ちゃんは7~8種類しか食べられなかったので、あれが長期間続いていたら結構ヤバかったんですね((+_+))
今後も『食事は楽しく!!』を忘れずに、無理のない範囲で色んなものにチャレンジさせて、常に16種類以上食べられる物がある状態をキープしたいと心に誓った1日でした!!
あ、あとテーマ②「こだわりのあるこどもたちの栄養相談でみえたこと」はあんまり役立つ情報がなかったので、オールカットで(・´з`・)
自閉ちゃん保育の様子
セミナーが終わり自閉ちゃんを迎えに行くと、そこには笑顔ではしゃぎ回る自閉ちゃんの姿が!!
保育士さんの話を聞くと、低いテーブルの下をハイハイで移動して『ひとり鬼ごっこ&追いかけっこ』のような謎遊びを堪能していたとのこと。
相変わらず不思議な遊び方ですが、凄く楽しかったらしく笑顔だったので良かったとしましょう!!
お友達とトラブルになることもなく、物も投げなかったらしいので、100点満点ですね(^^)
『場所見知り』&『人見知り』しないというのは自閉ちゃんの強みですね、偉いぞ自閉ちゃん!!
まとめ
- 食事は楽しく、無理強いはしない
- 好きなものを好きなだけ食べさせて大丈夫
- ただ、10~15品目以下の場合はヤバい可能性あり
- 自閉ちゃんはどこでも保育OKで偉い
こんな感じですね。
とにかく衝撃画像のせいで10~15品目の呪いだけが印象に残りましたが、色々と勉強になって楽しい1日でした。
皆さんも一度セミナーに行ってみてはいかがでしょうか、いろんな発見があると思うのでおススメです(^^)
ということで、本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
それでは、また次のブログ『喋ったらしいよ自閉ちゃん〜4歳自閉症児の発語事情〜』でお会い出来たら嬉しいです(^_^)/~
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