おでかけ

3歳の自閉症児はディズニーランドを楽しめるのか?【中編】~ゲストアシスタンスカード大活躍!!~

こんにちは、『クマヒロ』です。

前回から前・中・後編の3回にわたって自閉ちゃんが去年11月に行ったディズニーランドの話を書いています。

一般的に人混みや待つことが苦手な自閉症児にとってテーマパーク、特に『ディズニーランド』は非常に高いハードルですが、ゴールデンウィークに行く方も多いと思うので、何かの参考になれば嬉しいです。

集合写真&入場

無事ディズニーランドについた訓練会一行はその足で集合写真の撮影に。

入り口近くにグループ客が集合写真を撮るためのスペースがあるんですね。写真はこんな感じ。

心霊写真かな??

すいません、先日写真をアップしたところリャマミより

『服装で同じ訓練会の人にバレると恥ずかしい!』

との指摘が入ったので、今回のディズニー遠足は写真少な目&服装ぼやかしでお届けします!!

ちなみにこれは色塗りしてたら楽しくなってきて悪ふざけしたパターンなので、次からもっとまともな修正にします(笑)

集合写真撮影では子供たちが安定のわちゃわちゃモード

特に自閉ちゃんは写真撮影の時にじっとしている事が難しいので、リャマミと私で強引に抱き寄せながら写真を撮ります。

自閉ちゃんの両脇から前に手を通して羽交い絞めにしながら、上体を起こして顔を前に向ける感じですね…隙を見せると脱走したり、地面にある葉っぱや石ころをいじろうと屈んでしまうので注意が必要です。

写真を撮るのにも熟練の技が必要ですね。

試行錯誤の末、皆が一応前を向いている写真が撮れた(ことになった)ので、訓練会のディズニー遠足係の人からゲストアシスタンスカードを受け取ります。

ちなみにディズニー遠足係は、バスの手配からグループ決め、ボランティアさんへの参加依頼、ゲストアシスタンスカードの準備までを何人かで分担して行うハードな係です。

係の方には感謝ですね(*_*)

ゲストアシスタンスカード

ちなみに今回のディズニー遠足で大活躍する『ゲストアシスタンスカード』について、簡単に説明しておきます。

ゲストアシスタンスカードは、疾病、負傷などにより体の機能が低下し(一時的な場合を含む)何らかのお手伝いを必要とされる方の、パークでの負担を軽減するためのサポートツールです。

『東京ディズニーリゾート公式HP』より引用

愛の手帳など発達障害や自閉症、知的障害を持っている人も対象で、具体的なメリットとしては列に並ばずにアトラクションへ乗車できることがあります。

ゲストアシスタンスカードの使い方としては

  1. 乗りたいアトラクションのキャストにカードを見せる
  2. カードに時間を記入してくれるので、それまで園内をブラブラ
  3. 時間になったら指定された場所へ
  4. 通常の列とは別の列から誘導してくれるので待ち時間なし!!

こんな感じの素晴らしいシステムなんです!!

ディズニーには障害者割引がない代わり、障害者の人でも楽しめる工夫がされているんですね…さすが夢の国!ありがとうございます!!

自閉ちゃんは待つこと並ぶことが本当に出来ないので、ディズニーランドの待ち時間を並んでいたら、号泣&脱走&トラウマ化で二度と夢の国に入国できなくなってしまいます。

こういう配慮は本当に助かります。

夢の国へ入国

ここからはグループに分かれて行動。

自閉ちゃんのグループは家族2組&ボランティアさん1名の身軽な構成。

しかも、ご一緒させてもらうご家族はディズニーによく来るとのことで、事前に作戦を練ってくれてました!!

私が修学旅行と家族旅行の2回、リャマミが修学旅行で1回だけという超ディズニー素人の我々にとっては、ベテランと一緒に行動できるのは幸運です!

ルートなどを全てお任せして、後からついていくスタイルでいきます。

いよいよディズニーランドに入場。

朝早かったこともあって、まだ空いてますね。

…いや、これホントに空いてる扱いなんですか??

ディズニーおそるべし。

ちなみに入場した直後の広場?みたいな場所では、ミッキーかミニーがいて皆に囲まれて写真撮影会をしていました。

私達はとりあえず自閉ちゃんの機嫌が怪しくないうちに写真をパチリ。

モザイクでなにがなんやら((+_+))

何も写真がないよりは雰囲気が分かるだけOKという事でお許し頂けると嬉しいです…。

写真からも伝わるように、この日も自閉ちゃんは順調に私に捕獲されてますね。

自閉ちゃんの家族写真は基本的に

  • クマヒロが捕獲し
  • 自閉ちゃんは嫌がり
  • リャマミはピース

という究極のワンパターンでお送りしております。

恐らく本ブログで100回はみることになる構図だと思うので、覚えておいてください。

プーさんのハニーハントへ

2家族とも一通り写真を撮ったところで、今日のスケジュール確認。

ご一緒させてもらっているお母さんの提案では

  1. アトラクションを1つ乗る
  2. シンデレラ城で写真を撮る
  3. パレードを見る
  4. お昼を食べる
  5. アトラクションを何個か乗る

という流れが良いのではとのこと…完璧です!!

今いる場所が何処かすら分かっていない我が家にとっては、至れり尽くせりのパーフェクトなスケジュールなので当然快諾し、最初に何に乗るかという相談に。

リャマミ的には

  • プーさんのハニーハント
  • イッツ・ア・スモールワールド
  • ジャングルクルーズ

辺りに乗れれば満足ですと伝えたところ、位置関係から自閉ちゃんの初ディズニーは『プーさんのハニーハント』になりました。

『プーさんのハニーハント』に着くと、早速ゲストアシスタンスカードを提示。

確か15分くらい後の時間を指定されたと思います。

本当なら朝のこの時点で30分は待たなければいけなかったので、本当に有難いですね、このシステム(^^)

待ち時間で自閉ちゃんのオムツを交換し、ベビーカーを預けていざアトラクションへ。

なんか色々とオシャレですね。

スムーズな流れで誘導してもらえたので、自閉ちゃんもそこまでグズる事なく大人しくアトラクションに着席…ちゃんと泣かずに座った時にはリャマミと一緒に感動してしましました!!

自閉ちゃんアトラクション乗れるんだ!!!

偉いぞ、賢いぞ自閉ちゃん!!!!!

しかし、帰るまでが遠足であるように、降りるまでがアトラクション。

いきなり立とうとする可能性もあるので油断は禁物です。

ツボ?型のコースターに乗りドキドキのスタート。

独特の世界を見ながらコースターが動きますが…

あれ?これ意外と動き激しくない??

自閉ちゃんを見ると楽しんでいるのか、緊張しているのか、怖がっているのか全く判別のつかない無表情でリャマミの手を固く握りしめてます…いや、これ子供にとっては少し怖くないか??

激しさを増すつぼ型コースター!

翻弄される自閉ちゃん!とクマヒロ

鳴り響く警告音!!

…警告音??

なんか、止まりました((+_+))

ざわつくお客。

途中まで演出かと思いましたが、緊急停止のようです…一回目からレアケースを引いてしまいましたね。

なんか、キャラクターが再開するまで大人しく待っててね的な事を言ってたと思います。

予想外の事態に自閉ちゃんを見ると…

なんかボーっとしてました(笑)

これもアトラクションだと思っているのか、放心状態なのか、とにかく暴れる様子はないですね。

他には泣いてる子もいたので、意外とアトラクション耐性があるのかもしれません。

しばらくすると再開し、無事解放された自閉ちゃん一行。

自閉ちゃんは『終わった終わった』と仕事を終えた職人のような表情でスタスタとアトラクションを後にします。

楽しんだかどうかは不明ですが、大丈夫か大丈夫でないかの2択で考えると自閉ちゃんは大丈夫サイドな子供のようですね。

シンデレラ城&パレード

シンデレラ城で記念撮影

プーさんのハニーハントを後にして、一行はパレードへ向かいます。

途中シンデレラ城で写真をパチリ。

モザイクで見えないと思いますが、今回は構図を工夫してクマヒロが上半身を、リャマミが下半身を捕獲しています。

ちなみに自閉ちゃんは脱出しようと試みているものの凄い笑顔です。

この写真が『自閉ちゃんが笑顔だから』という理由だけで年賀状の写真になるくらい、我が家は家族写真撮るのが難しいんですよね…今から七五三が怖い((+_+))

自閉ちゃんはパレードが苦手

いよいよパレードの始まりです。

私的にはパレード言えば中学生の時に見たエレクトリカルパレードしかイメージがないんですが、あれは夜のパレードの名前なんですね。昼のはなんて言うんだろう?

ということで、名前を把握しないまま観戦へ。

午前中のパレードという事もあり比較的空いているらしいのですが、普段テーマパーク慣れしていない我が家にとっては脅威の混雑っぷり。

とりあえず見える位置をキープしてパレードが始まるのを待ちますが、自閉ちゃんが若干唸り声をあげているのが気になるところです(*_*)

これはもう嫌な予感しかしないです。

少し待ってようやく開始するパレード、陽気な音楽、豪華な衣装、脱走を試みる自閉ちゃん!!

やっぱりダメでした( ノД`)

これは元々懸念していたんですが、自閉ちゃんは乗る系は比較的大丈夫なんですが、観る系、やる系はとにかくダメなんですよね…多分自閉ちゃん的には意味が分からない時間なんだと思います。

ただ我々だけならともかく、ご一緒している家族がいるのでパレードは見ないまでもこの場所に留まる必要があります。

しばらくは私が抱っこして、過剰リアクションなどで自閉ちゃんの機嫌を取り持ちますが、それもすぐに限界へ。

本格的にまずくなりそうな雰囲気になったのでリャマミ抱っこに移行します。

おそらく不安な時にやる行動だろう指噛みが発動しています。

人が多い&興味がないで自閉ちゃん的には辛い時間かもですね…申し訳ない(´;ω;`)

ただ、リャマミと自閉ちゃんの我慢のおかげで最後まで泣くことなく凌ぐことに成功しました。

昔なら絶対途中で爆発してたのに…自閉ちゃんも確実に成長していて嬉しいです。

 

ということで、ここから後半戦になるのですが、長くなったのでここで一度切ります!

 

今日も最後までご覧いただきありがとうございます。

それでは、また次のブログ『3歳の自閉症児はディズニーランドを楽しめるのか?【後編】~汽車に船に乗りもの祭り!~』でお会い出来たら嬉しいです(^_^)/~

 

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POSTED COMMENT

  1. 匿名希望 より:

    初めまして。ブログを読まさせて頂きました。私もディズニーが大好きです。ゲストアシスタンスカード(GAC)も、2019年の6月までは、自身にパーク指定の障碍者手帳があるので、パークを訪れるたびに、毎回のように利用をさせて頂いていました。そのGACについてですが、同年の1月に、原則障碍者手帳の提示が必要になってからも、悪用や不正利用がなくならなかったんですね。その結果、同年の7月で、突然予告なしで、GAC自体が廃止され、ついには改名や、名所変更までされてしまいました。従って2020年の1月現在では、GACの代わりの同制度が新しく、導入されています。新名称は「ディスアビリティアクセスサービス(略:DAS若しくはダス 通常の乗り物の列に並ぶことができない、障害のある方で、尚且つ障碍者手帳若しくは、障碍者手帳をお持ちの方限定の制度)」と、「合流利用サービス(略:SWS 上記の手帳は持っていないが、妊婦や高齢者・一時的な病気やケガが理由で、通常の乗り物の列に並べない方用)」です。SWSの対象者は、2019年の1月以降のGACと同様で、各対象施設でしか係員による、対応ができないため、各対象施設を訪問ごとに、大勢の健常者の方たちがいる前で、病状などを係員に申告する必要があります。そして本人以外の同伴者は、原則全員が、通常の乗り物の列に、立って並ぶことが必要です。DASの対象者は、旧のGACの時とは異なり、登録時に指定の手帳の提示+、不正利用の防止や本人確認のために、その場で係員による、「顔写真撮影が必要」です。そしてその顔写真と、パスポートや手帳の番号と照合して、専用の機械やスマホを使って、紐付けにします。また両制度ともに、事前予約ができなくなったことと、スマホ(アプリ)からの管理になったために、旧のGACの時とは異なり、パスポートにスタンプを押す行為や、台紙発行は廃止されました。なのでお気をつけ下さいね。そのほか両制度について、ご不明な点は、TDRの公式HPのバリアフリーの項目でのご確認か、直接ご自身で、お電話にて、インフォメーションセンターまでお問い合わせ下さいね。本当に悲しい話です。これで悪用や不正利用が、完全になくなってほしいですよね。

    • misojinn より:

      悪用結構あったんですね…悲しい話です((+_+))
      詳しい所まで理解できているわけではないので、ブログに現在ゲストアシスタントカードが他サービスに変更となった旨記載させていただきます!!
      情報頂戴いたしまして、感謝です(^^)

      • 匿名希望 より:

        こちらこそ遅くなりましたが、コメント有難うございます。もう少ししたら(今年、2020年の4月1日より)、現在あるDAS+、TDRにもやっとの事で、パークに入るのに必要な、「パスポートの障害者割引が新しく導入」されますね。もうその事既に、公式HPのバリアフリーの項目で、発表あったし、先日テレビ等でも、そのことを紹介していましたよ。勿論障碍者割引の対象となる人は、現在のDASと同様で、指定の手帳を持っている方限定です。勿論割引導入後も、現在あるDASは、変更や改名など一切なしで、継続をする予定のようですので、これで障碍者も、より一層思う存分に、パークが楽しめれそうですよね。

  2. あかふきん より:

    非常に有益な記事でした。

    夫婦ともに実家が関東のため、子供が生まれる前はよくディズニーに行っていたものですが。。うちの長男はディズニーの列に並べるわけもないし、もう妻と次男(健常)だけで楽しんで来てもらおうかと、ちょうど最近話していたところです。

    上記コメント頂いているDASも2022年1月現在では療育手帳提示で利用可能なようです(人 •͈ᴗ•͈)

    今年中に、我が家もチャレンジしてみようと思います。

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