こんにちは、『クマヒロ』です。
今日は自閉症児には愛情があるのか??というテーマについて書きたいと思います。
是非ご覧ください!!
自閉症児には愛情があるのか??
結論=あります
はい、いきなり結論が出てしまったため、さっそく今日のブログが終焉を迎えそうなんですが、何故私がこのテーマでブログを書こうと思ったか、ここから掘り返していきたいと思います。
人を機能として見がちだよ、自閉ちゃん
自閉症児…というか自閉ちゃんに愛情があるのか問題のそもそもの発端は、2歳半の時に診察をしてくれた療育センターの先生に言われた
『自閉ちゃんは、まだ親を手としか思っていない』
という呪いの言葉まで遡ります…いま改めて聞いても中々インパクトのある言葉ですよね((+_+))
意味は字面のとおりで、親のことを『自分を世話してくれる手』という機能に着目して見ている…つまり2歳半の自閉ちゃんは
『この手はご飯くれるし、色々世話焼いてくれて役に立つな』
という感じで親を見ていたんだと思います…まったくひどい奴だぜ(・´з`・)
このインパクト抜群な言葉を口にした先生は、いまも自閉ちゃんの主治医です。
とにかく物事をストレートにズバズバ言うタイプで、余計なオブラートに包まれていない分とても分かりやすいのですが
- この子は『自閉症スペクトラム』で皆さんがいわゆる『自閉症』という言葉を聞いて連想する症状があるよ
- 『自閉症スペクトラム』は脳の病気で治らないから
- 今の状態じゃ幼稚園に行っても意味ないよ
- 療育は治すんじゃなく、日常生活をより良く過ごせるようにするものだけど、親も子も大変だから一緒に頑張ろう
などなど真実を次々叩きこんでくるので、当時まだそこまで覚悟が出来ていなかった私とリャマミは大ダメージを受けました( ノД`)
なかでも『親を手としか思っていない』というパワーワードのおかげで一時期
『自閉ちゃんは自分の手の代わりに親を必要としているだけで、親に対する愛情はないの??』
と思い悩むことに…特にリャマミはかなりツラかったみたいですね。
まぁ、可愛い我が子が自分を手としか見てないとか言われてしまうと『マジか…』となるのが普通ですよね。
愛情表現が下手だよ、自閉ちゃん
自閉ちゃんは愛情表現が下手です。
自閉症児の特徴でもある
- 一方的なコミュニケーション
- よく分からない謎行動
- ストーキング行為
により絡んでくるので、親を特別な存在として扱ってくれているのは何となく伝わるんですが、如何せん普通の子と違い言葉で『ママ好き~』と言ってくれるわけではないですし、やたら絡んでくるからといってこちらからくっつこうとすると『ゴメン、そういうのはいらないから』と顔を手で押しのけて逃げたりと気まぐれ。
特に酷いのが『自閉ちゃんのルーチンと違う』場合は、親であっても存在を無視すること(´;ω;`)
今はそこまで露骨ではないですが、3歳頃までの自閉ちゃんは
- クマヒロがいつもより早く帰宅する
- 自閉ちゃん的にクマヒロは今日はいない存在
- とりあえず無視する方向で決定
- クマヒロが絡んでも『今日はそういうの良いですから』と拒否
- 場合によっては目も見ない
という非道な行動を取ってました…書き起こすとホント無慈悲なお子様ですね(*_*)
ただ私はもう慣れたものだったので
『自閉ちゃんの平日のルーチンにクマヒロは不要な存在だから仕方ない。無理やり絡むとパニックになっちゃうしな』
と一人納得していたのですが、そんななか事件は起きました。
リャマミの葬式お泊り参加問題
今から半年ほどまえにリャマミの身内に不幸があり、通夜および葬式に参列しないといけない状況がありました。
本当であれば自閉ちゃんを連れて私も一緒に参列するべきなんでしょうが、リャマミ家は結構なド田舎にあるため、親戚や近所の人が大挙してやってくるタイプの葬式になることが想定され
建前:知らない人がたくさんいる所に自閉ちゃんを連れていくとパニックになってかわいそう((+_+))
本音:自閉ちゃんが邪魔すぎる未来しか見えないから、参列させないでおこう
という賢明な判断により、私と自閉ちゃんは我が家でお留守番することになりました。
それまでも結婚式で泊まりになることはあったので、1泊2日コースで自閉ちゃんと離れることはあったんですが、今回は通夜と葬式、そしてその後片付けと3泊4日コースでリャマミ不在の事態に。
これはいくら『キングオブドライ』な自閉ちゃんでも寂しがるかも…そんな事を思いながらお留守番をしていたところ、1、2日目は全く寂しがることなくむしろノリノリな自閉ちゃん。
…まぁ、1泊2日コースは経験があるからとリャマミ不在3日目に入りますが、相変わらず超上機嫌な自閉ちゃん。
リャマミがいると『甘える&ワガママ&いなくなるとキレる』わりにいないとそれはそれで気にしないあたり、やっぱり愛情はないのではという疑問が浮かんできます(*_*)
今日はリャマミはいない日
運命の時はリャマミが家を空けてから3日目の夕方に来ました。
本当であれば3泊する予定だったリャマミですが、実家にいると色々面倒だったので早く自閉ちゃんに会いたい一心で予定を1日繰り上げて夕方に返ってくることに。
正直、寂しがる素振りは全く見せていませんが、多分きっと心の奥底でリャマミに会いたいと思っているはずだろう自閉ちゃん。
3日ぶりの再会…どんな劇的なシーンが見られるか、私もちょっと楽しみにしていました。
そして夕方、とうとう待望のリャマミ帰宅です。
自閉ちゃんを驚かすべく音をたてず、サプライズ演出で自閉ちゃんの前に登場します!!
『自閉ちゃん、ただいま~!!ママ帰ってきたよ~!!』
妙にテンションの高いリャマミ。
リャマミの方を振り返る自閉ちゃん。
重なり合う視線。
サラッとスルーする自閉ちゃん。
…ん?スルー??
いや、視野の狭さに定評のある自閉ちゃんのことです、きっと気づいているようで気づいていないパターンでしょう!!(多分)
『ただいま~!!』
今度は自閉ちゃんの進路を遮るように大きな声でただいまアピールをするリャマミ。
再び重なり合う視線。
視線をそらし、逃げるようにトランポリンで無心に遊ぶ自閉ちゃん。
あ、これ、ダメみたいですね|ω・)
みるみる不機嫌になっていくリャマミ。
妙なドキドキが止まらないクマヒロ。
無心で跳ねる自閉ちゃん。
リャマミを無視し続けることおよそ1時間。
ようやく自閉ちゃんが笑顔でリャマミに絡みだしますが、そこには不機嫌MAXなリャマミが。
その日は冷え切った親子関係のまま1日を終えることとなりました( ノД`)
いや、私にはハッキリ理由がわかるんですが
今日はリャマミはいないはずの日なのに、いきなり帰ってこられても困るから(・´з`・)
自閉ちゃんの気持ちを代弁するとこうなるでしょう。
私は散々やられているのでわかるんですが、自閉ちゃんにとってイレギュラーな事態というのはそれ位受け入れがたいことなんでしょうね((+_+))
むしろ1時間で気持ちを整理して、リャマミに甘えだした自閉ちゃんは愛情豊かな男と言って差し支えないでしょう!!
ちなみにリャマミは未だにこの時のことを根に持っています…これは自閉ちゃんが大人になるまで定期的に文句を言うネタになりそうですね。
まとめ
- 昔の自閉ちゃんは親を手としか思ってなかった
- 今は愛情豊かなストーカーに成長
- ただし愛情表現は相変わらず下手
- ルーチン優先なので、いきなり帰ってこられても困る
- 見返してみると自閉ちゃんに愛情があるのか疑問に思うけど、あるってことでお願いします!!
こんな感じですかね。
すいません、最後のまとめは冗談半分です(^^)
たしかに3歳位までは愛情が薄かった印象ですが、このところ訓練会のボランティアさんや療育の職員さんの中でもお気に入りの人が出来たりと、成長著しい自閉ちゃん。
愛情表現も少しづつですが身に着けてますし、今なら自信をもって
『自閉ちゃんにも愛情はありま~す!!』
と小保方さん的なノリで宣言できます|ω・)
ということで、いままだ小さい自閉ちゃんを育てている方がいらっしゃったら、もう少し成長するまで長い目で見てあげてください!!
きっとすぐに愛情表現を見せてくれると思います!!
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
それでは、また次のブログ『実家帰省中〜自閉症児の外泊事情〜』でお会い出来たら嬉しいです(^_^)/~
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