感覚過敏・鈍麻

4歳自閉症児の聴覚過敏の話~泣き声が苦手だよ自閉ちゃん~

こんにちは、『クマヒロ』です。

今日は自閉ちゃんの聴覚過敏疑惑(赤ちゃんの泣き声限定)について書きたいと思います。

是非ご覧ください!!

感覚過敏・鈍麻とは

聴覚過敏の話をする前に、その前段階の感覚過敏と感覚鈍麻について引用しながら簡単に紹介します。

今回の内容は「子ども情報ステーション by ぷるすあるは」NHKホームページの「発達障害って何だろう」から抜粋して引用してますので、詳しくはこちらをご覧ください。

感覚過敏と感覚鈍麻

感覚過敏と感覚鈍麻(どんま)は発達障害にともないやすい感覚の特性です。

感覚過敏も鈍麻も漢字のイメージ通りの症状で、感覚過敏は感覚がとても敏感なせいで生活に大きな不便が出ること、逆に感覚鈍麻は感覚がとても鈍感で不便があることを表しています。

感覚過敏は普通の人にも分かりやすい?

感覚過敏については

  • 『太陽光がまぶしく感じる』などの視覚過敏
  • 『ごわついた素材の服が着られない』などの触覚過敏

などなど、発達障害児との接触が少ない人にも想像しやすい症状が多いので、説明する場合も比較的その大変さが伝わりやすいですね。

例えば自閉ちゃんは触覚過敏なところがあって、指にコメが付いたりするとパニックになってしまって、コメが取れるまで叫びながらティッシュで拭いたりしていますが、そのエピソードを話すと『神経質で大変な子なんだね』と理解が得られやすいような気がします。

感覚鈍麻はイメージしづらい

逆に感覚鈍麻は感覚過敏のセット商品のような扱いを受けていることが多くて、しかも大変さが伝わりづらいです。

自閉ちゃんは痛みに鈍感なところがあって、転んだりぶつけたりして結構なあざや血が出る怪我になっていても『なんか、ちょっと痛いからさすってくれよ』程度の反応だったりするので、どれだけ症状が深刻なのか分かりづらかったりします。

また高熱がある場合も『ちょっとダルいから走るのやめとこ』程度のそぶりで、ツラいことを訴えることもないので、私やリャマミも治ったころにようやく『自閉ちゃんインフルだったんだな』と気づく有様です((+_+))

自閉ちゃんが感覚鈍麻なことに気づくまでは『自閉ちゃんは小さい頃から一度もお腹が痛くならない丈夫な子』だと思ってたんですが、多分本人も『体調の悪さに気づかない&伝える術もない』ことに加えて『親も気づかない』だけだったんでしょうね…鈍感な親で申し訳ない、自閉ちゃん(´;ω;`)

聴覚過敏とは

聴覚過敏は感覚過敏の一つで、特定の音に過剰反応したり、多くの人にとって気にならないような音が、耐えられないほど大きく感じられたりする症状を表します。

苦手な音の例

苦手な音は人それぞれですが、自閉ちゃんの周りの子の例では

  • ダイソンの掃除機の音(他のメーカーは大丈夫)
  • ドライヤーの音
  • トイレのエアータオルの音
  • 突然の叫び声

こういった音が苦手な子がいます。

ダイソン限定でダメな子がいるあたり、本当に『特定の音だけ無理』という子がいるのが分かりますね。

ちなみに最後の『突然の叫び声』ですが、なんか発生源が簡単にイメージできますね…そう、我らが自閉ちゃんです( ノД`)

訓練会や療育センターでもハイテンションな自閉ちゃんは、楽しいのかキレているのかしょっちゅう

『アーッ!!』とか『キャーーーーァ!!』

という爆音の奇声をあげるんですが、自閉ちゃんの隣の席の子が聴覚過敏なようで、その奇声を聞くたびにパニックになってしまい、つい最近席替えすることになりました…ウチの自閉ちゃんが申し訳ない((+_+))

まぁ、自閉ちゃんが叫ぶことも、その子が気にすることも止められないので、物理的に引き離すのは合理的な解決方法ですね。

療育の現場は

『頑張って治して、根本的な解決を試みる』

より

『とりあえず対症療法的に原因を取り除く』

ことをためらいなく実行してくれるので、その辺りの割り切り方が勉強になりますね。

療育のプロが『頑張っても無理なものは無理だから』と判断するのを見ると、親的にも『どうしても無理なことはある』といい意味で諦める練習ができて有難いです。

聴覚過敏の対処法

聴覚過敏の対処法としてはイヤーマフやノイズキャンセリングイヤホン、デジタル耳せんが効果的みたいですね。

自閉ちゃんの通っている訓練会や療育センターにも聴覚過敏対策でイヤーマフをつけている子が結構います

こんな感じのやつですね。普通のヘッドホンと変わらないデザインでオシャレです。

泣く子に絡むよ自閉ちゃん

ここからが本題なのですが、自閉ちゃんは若干聴覚過敏なところがあります。

人が多かったり、うるさい場所では、たまに両手で耳をふさぐポーズをすることがあって、テンションのアップダウンが少し激しくなるなどの症状もでます。

ただ、あくまで聴覚過敏の傾向がある程度で、たいていの場所では大丈夫ですし、ほとんどの音は気にしません。

ただ唯一絶対的に苦手?な音があります…赤ちゃんや子供の泣き声です。

『いや、むしろ自閉ちゃんが泣く側じゃないの?』

という感じですが、そこは他人に厳しく自分に甘い自閉ちゃん。

泣き声をあげる赤ちゃんや子供を見つけては、目が合っただけで因縁をつけるヤンキーのような精神で、積極的に絡みにいきます。

覗き込むよ自閉ちゃん

では、泣き声を感知した自閉ちゃんがどのような行動をとるか見てみましょう。

  1. 泣き声に気づく
  2. スゴイ勢いで周りをキョロキョロ
  3. 相手が見つからないと、物陰や見えないところをチェック
  4. 泣いている子を発見
  5. ダッシュで走りよる
  6. とりあえず一回真顔で見つめる
  7. 鼻が触れ合うほどの距離まで近づく
  8. 泣いている顔を下から覗き込む
  9. 泣いている子の手をどけて、顔や目を触る
  10. ちょっかいを出しながら、相手が泣き止むまでゼロ距離で見つめ続ける

客観的に見ると物凄い嫌な奴です( ノД`)

特に泣いている子の顔を覗き込む&手を払いのけて目を触るあたりが最高にヤバいです。ホントやめて欲しいです。

訓練会では『泣いている子の事が心配なんだね』『涙を拭おうとしてくれてるんだね』とボランティアさんやお母さんによるアクロバティックな擁護が入りますが、私やリャマミ的には『なに泣いてんだよ?』と因縁をつけているようにしか見えません。

それでも、訓練会や療育センターとかのお互い様感がある場所はまだマシです。

問題はスーパーや電車、道端でも、泣いている子がいるとすぐさま近づき同じ行動を取ることです。

自閉ちゃん的には『知りあいだろうが、初対面だろうが、泣いてるやつに絡むだけだ』という博愛・平等の精神なのかもしれませんが、親的には生きた心地がしません(*_*)

しかも、自閉ちゃんの泣き声探知スキルはかなり高性能なので、近頃は泣き声を耳にしたら即その場から離れることで対応しています…絡みだしたら抱っこして無理やり引きはがすしかないので、初動での対応が重要ですね。

まとめ

聴覚過敏は教育で治るものでもないので、特別問題にならない限りは今後も『泣き声=すぐ移動』で対応していこうと思います。

自閉ちゃんはまだイヤーマフ必要な感じでもないですしね。

自閉ちゃんは今日紹介した聴覚過敏以上に触覚過敏の傾向が強いので、それはまた別の機会に紹介したいと思います。

 

ということで、本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

それでは、また次のブログ『4歳になりました!!~誕生日だよ、自閉ちゃん~』でお会い出来たら嬉しいです(^_^)/~

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